グランドキャニオン観光
話はだいぶ遡り・・・去年の話(爆)
クリスマス休暇のラスベガス、
3泊4日のうち、1日は
清く正しく
「グランドキャニオン観光」
を致しました。
で、その話。
グランドキャニオンって
当然ながら名前はずっと前から知っておりまして、
写真なんかも何度も見たことはあって
なんですがね・・・
「どこにあるか知ったこっちゃないぜ」
って感じで・・・・
どうせ行くことなんかないんだから関心が無い(^^;
まぁ、ベガスだって同じだったんですけどね。
グランド・キャニオン(Grand Canyon)は
アメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷でございます。
ラスベガスがあるネバダ州とはお隣同士。
時差1時間あるけど(^^;
比較的近いということで
ラスベガスはグランドキャニオン観光の
ベースのひとつになっているんです。
(車だと5時間くらい)
ふ~ん、そうなの。
経験者によれば、
グランドキャニオンには行ってみるものだというこで、
一度は見ておくものだということで、
そういうものですか・・・ってことで、
金魚の糞状態で、ツアーに参加することにしました。
グランドキャニオンは、
山に見えるけど(^^;
山じゃぁなくて基本的に谷。
そりゃね、キャニオンっていうぐらいだからさ、谷だよ。
といっても下から見上げりゃ立派な山ですけど。
標高2000~2500mのコロラド高原が
コロラド川の侵食作用によって削られた谷。
高原といってもものすごく広大で、ほぼ真っ平。
だから、日本の高原とはちょっと違っていて、
あくまで平原というイメージです。
その平原をずーっといくと、
幅10km以上、深さ1000m以上の溝がいきなり掘れていて
「おっとっと、おい! なんだよ、危ねぇじゃねえか」
って感じです。
渓谷の長さは446km・・・長っ。
アトランタ-ラスベガスの飛行機の中から
このほぼ全景を見ることができました。
アトランタ方面からラスベガス行きでは
進行方向向かって右側。
ラスベガス発はその逆、左側でした。
ぜひ窓側の席ゲットしてください。
さて一般的な観光ツアーは
展望ポイントから渓谷を「見るだけ」です。
【写真】見ただけ・・・のグランドキャニオン
本当は、朝夕が良いのは、どこも一緒。
それをターゲットにするツアーもあります。
もちろん
コロラド川の沢登り、川下り
山から谷へ、谷から山へのハイキング
なんてのもあるんですが、
ここではそれはおいときます。
さて、展望ポイントとしては、大きく分けて
ノース・リム (North Rim) と
サウス・リム (South Rim) があります。
ノースリムのほうが標高が500mほど高く、
さらに崖が順光になるため、
眺められる側として優れており、
サウス・リムのほうが観光地としてメジャーで
施設も充実しているとのこと。
標高が高いノースリムは、
積雪のため冬期は閉鎖されているそうです。
サウス・リムを見学するツアーもいろいろ。
検索すると沢山出てきます。
距離があるので、現地まで行く方法が様々。
安価なのは全て車というツアー
$150以下で、あります。
飛行機のツアーも一般的。
これは、たとえばラスベガスの空港を7時頃出て、
現地で2時間ほど観光、
11時頃にはラスベガスに帰って来るスピーディーなもの。
早いんだけれど、ちょっとあっさり・・・。
料金は$280くらいからかな。
もちろん、もう少し遅い時間帯のツアーもあります。
でも天邪鬼な我ら(4人で行きました)が選択したのは
鉄道で行くグランドキャニオン。
「鉄道かい!」
鉄道というのは
「ウィリアムズ」という駅から、グランドキャニオンまで走る
「グランド・キャニオン鉄道」いう観光鉄道のこと。
【写真】「グランド・キャニオン鉄道」ウイリアムズ駅
みやげ物屋を併設。
すでにこのウイリアムズ駅で標高2000m
グランドキャニオンまでほぼ平坦な道のりです。
【写真】 グランドキャニオン号 機関車
Wikipediaによれば、この「グランド・キャニオン鉄道」
1968年、自動車の普及により、利用者数が減少して
一旦は廃止になったようですが、1989年に復活したという、
なかなかマニアックな鉄道です。
起点のウィリアムズ駅にはかつて活躍したと思われる
蒸気機関車が展示されていました。
【写真】ウィリアムズ駅に展示されていた蒸気機関車
このツアー、日本人ガイド付で、料金は$289
少々お値段高めなのですが、
出発が朝4時、戻ってくるのは夜9時ですから
時間当たり費用は比較的安い(笑)
もっとも車のツアーには適いませんけどね。
あたしゃ鉄道乗るのが好きだから、それで良し。
【写真】列車内の様子。
車掌は1両に一人ずつ。
途中でギャングが乗り込んできたりします(^^;
時間割と内容は
ラスベガスからウイリアムズ駅まで、車で3.5時間。
そこからグランドキャニオンまで、列車で3時間。
食事と現地見学に3時間半
これが比較的長いのがこのツアーの特徴の一つなんですね。
鉄道を利用することで、
ドライバーの拘束時間(規制があるらしい)が
短くてすむから、現地滞在時間を長く出来るらしい。
展望ポイントは3箇所。
マーサー・ポイント展望台 (MATHER POINT)
ヤバパイ・ポイント (YAVAPAI POINT)
ブライト・エンジェル・ロッジ展望台 (BRIGHT ANGEL LODGE)
公園内の移動は公共のシャトルバスを利用します。
そして見学後は、往路を戻るという内容。
車と列車、合わせて13時間
「いやぁ、そんな長いの耐えられないわ」
と思うでしょうが、
カジノその他で寝不足なので
爆睡しちゃって、時間の長さは気にならない(爆)
【写真】 マーサーポイントからの眺望
ガイドさんは若い女性でした
想定外だったのでちょっとびっくり。
小柄でちょこっとがっしりタイプ。
結構かわいかった。
童顔なんで実際の歳より若くみえていたようです。
20代の後半くらいなのかな。
会社に勤めていたんだけれど、止めて
アメリカに来て勉強中(何を勉強中なのかは聞いてない)
このような仕事はアルバイトってことでした。
大変だね~、ツアーの予約が入ると
朝早くから呼び出されてさ(笑)
見学したサウスリム、
崖っぷちには遊歩道が作られており、
各展望ポイントに徒歩で移動することが可能です。
【写真】展望ポイントはこんな感じ(ヤバパイポイント)
ただ、柵などは日本に比べていい加減で、
ところによっては無いところもありますので要注意です。
【写真】 ここから滑れば・・・だと思う。
我々が行った時は・・・一部アイスバーン状態でした。
スライディングして
スコーンとコロラド川上空に飛び出しちゃうことも
十分考えられる(笑)
ガイドさん曰く、今年(2009年)は
12人落ちて死んでいるとのことでした。
落ちたところを誰かが見ていたか、
遺体が発見されないと、
人数にカウントされないのでしょうから、
きっと、もっと落ちているのではないでしょうか。
日本だと、自殺防止の看板が出ていそうなところですが
そんなものが出ている様子はありませんでした。
【写真】 ヤバパイポイントからの眺望
ヤバパイポイント見学のあと、
シャトルバスで駅まで戻る予定だったのですが、
なにかトラブルがあったらしく
いくら待ってもバスが来ない・・・
帰りの列車の発車時刻が迫る・・・
【写真】 仕方ないから歩きましょう・・・の図
計画になかったコースをちょっと歩き、
途中から別のツアーのバスに乗せてもらって
無事に駅到着。
【写真】 やれやれ間に合った・・・の図。
これ、ツアーでなくて
移動の足が無かったら、
置き去りにされちゃうってことなんですかね(^^;
一日一往復しか列車ないのに・・・
【写真】 車窓の風景
グランドキャニオン公園内はこんな感じ。
ときおり鹿などがたむろしております。
【写真】 車窓の風景
グランドキャニオン公園を出て
ひたすらウイリアムズ駅に向かいます。
途中に駅はございません。
結局、
最後に寄るはずだった
「ブライト・エンジェル・ロッジ展望台」
ってのには寄れなかったんです。
まっ、そんなこともあるさ。
ホテルに戻ったら
現地催行会社の「JABA LAS VEGAS」の
社長さんが来られていて
「予定通り、回れなくて申し訳ありません・・・」と
お詫びのお言葉。
意外と(失礼!)しっかりとした会社なのね。
ちょっと好感度アップ。
サウスとノースのほかに、
ウエストリムと呼ばれている場所も有り、
本来の展望ポイントに比べると渓谷の規模は小さいですが
ベガスからなどは近く、手軽に行けるので
ここをグランドキャニオンとして観光することもあるようです。
時々話題になる
絶壁から突き出したガラスの橋「スカイウォーク」は、
グランドキャニオン・ウエストにあるとのこと。
こっちのほうは全然行きませんでした、ハイ。
別働隊(2名)はレンタカーを駆って、
谷のほうを攻めたらしいです。
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写真の説明で
「かつて活躍した蒸気機関車」
と書きましたが、他のブログの記事なんかを見てると、あれ、現役のようですね。
それにウイリアムズ駅・・・・シーズン中は随分雰囲気が違います。
やっぱり冬は思いっきりシーズンオフなんやな。
投稿: 富嶽仙人 | 2010年2月 5日 (金) 13時38分