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2024年5月 5日 (日)

御坂山地 雪頭ヶ岳、鬼ヶ岳〜鍵掛峠

GW後半の連休初日、5月3日に西湖畔の根場から雪頭ヶ岳→鬼ケ岳→鍵掛峠の周遊コースを歩いてきました。過去の記録を探したら1994年5月22日に逆コースを歩いた記憶がありました。ミツバツツジに囲まれてというメモ付き。今回はツツジには少し早そうです。

西湖いやしの里の横にある登山者専用駐車場がスタート地点。周遊コースなので、ぐるっと回ってここに戻ってきます。7時過ぎに到着したときにはすでに10台ほど車が駐車していました。それでもここはかなり広いので満車になるということはなさそうです。駐車場から稜線を見上げます。新緑はまだ稜線まで到達していないようです。春の息吹を感じながらの山歩きはこの時期ならではの楽しみです。

 

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実は長い登りは久しぶりで、まともに歩けるかどうか心配だったのです。なので、意識してゆっくり足を進めます。途中、ワンちゃん連れの方に追い抜かれました。早いですねと声をかけたら「彼は四輪駆動なので」との返答でしたが、体の大きさを考えるとすごい体力、少し分けてもらいたいくらいです。

 

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雪頭ヶ岳までは頂上手前に少し崩れて歩きずらいところがあった程度で、概ね歩きやすい道でした。足元にはスミレやヒトリシズカなどの小さな野草。スミレに関してはほとんどがタチツボスミレでしたが、ケマルバスミレ、アカネスミレ、エイザンスミレなども見られました。

 

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タチツボスミレ

 

雪頭ヶ岳は山頂の少し手前が展望台と呼んでもいいくらいの好展望地となっています。そして今日は絶好の展望日和、目の前に富士山、眼下に西湖。ここから見ると富士山と西湖の間にある足和田山が貞観噴火の溶岩を止めたんだなということがよくわかります。

 

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雪頭ヶ岳から富士山、足和田山、西湖を望む

  

雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳はあっという間なのですが、鬼ヶ岳山頂手前、右手の岩にコイワカガミの群落がありました。実はこの群落は何度か見た記憶があり、今回も密かに楽しみにしていたのです。再会できてちょっと感激しました。岩にへばりついて写真を撮っている側を何人かの方が通り過ぎましたが、花に気がついて写真を撮っていった方は約1名。

 

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コイワザクラ

 

鬼ヶ岳から鍵掛峠までの稜線は、崩れたため迂回路が設けられていたり、ロープ場があったりと意外と歩きづらい状況でした。以前は大変だった記憶はまるでないのですが・・・元気だっただけかもしれません。

 

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鬼ヶ岳より鍵掛、王岳方面を望む

 

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エイザンスミレ

 

鍵掛峠の下りで、登りで抜かされたワンちゃんにまた抜かされました。久しぶりの長時間歩きでかなり足が痛くなりました。もうちょっとトレーニングしないと夏の富士登山(遊びではなく仕事)がやばいです。

2024年4月29日 (月)

4月最後の植物調査

GWに突入しました。
 
GWが明けると登山観光シーズンも本番ということで富士山レンジャーはシフト勤務となって土日も出勤となります。なぜ、観光客が突出して多いGWがシフト勤務ではないのかというと、人が多すぎて巡回にならないからだそうです。なるほど確かにそう思います(笑)そんなわけで、私は6日を除き、暦通りにお休みです。
 
混雑は超嫌いなので、連休中どこに行く計画もありませんが、4月28日は植物調査の専門家と富士山ホシガラスの会の一部メンバーでの植物調査に同行しました。私は2回目の参加ですが、相変わらずの戦力外です。場所は自衛隊東富士演習場内。演習場内はいいですね。許可者しか立ち入れないので空いていますし、ゴミもほぼ落ちていません。まさにGWにはうってつけの行き先です。

 

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今回調査したのは標高は900m前後の場所。人工林と自然林の境目あたりです。自然林と言っても原生林ではなく二次林ですね。森の中は下草が少なく、凹凸も少なく、とても歩きやすかったです。目立つのは林床に咲くヤマシャクヤク。これだけ綺麗に広範囲にたくさん咲いているのは初めて見ました。ベストの時期に訪れたのだと思います。

  

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ヤマシャクヤクとケヤキの巨木

 

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ハルニレの大きな樹もいくつか

 

広葉樹はちょうど新緑。野鳥も賑やかに囀っていました。ウグイス、センダイムシクイ、イカル、クロツグミ、メジロ、オオルリなど、野鳥の専門家である副理事長によれば二十数種類確認できたそうです。

  

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 カエデ類が花盛り。

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林床に咲いていた花をいくつかご紹介。

 
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フデリンドウ

 

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タニギキョウ

 

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ミミナグサ

 

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ミヤマハコベ

 

テンナンショウ一族の見分け方も、少し教わりました。

 

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ホソバテンナンショウ

 

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ムラサキマムシグサ

これは仏炎苞が紫色ですが、
緑色をしているものは「カントウマムシグサ」と呼ぶそうです。

 

クマガイソウの葉も見つかりました。しかし花芽が付いていないので、今年は咲かないとのこと。誰にも見つからず、ずっとここにいてほしいです。

2024年4月21日 (日)

一気に駆け抜けた桜前線

平地では予想以上にソメイヨシノの開花が遅れましたが、その後は暖かな日が多く、満開を迎えるまでの日数は短かったように思います。

 

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大石寺(富士宮)のソメイヨシノ 4/10

  

少し北、あるいは標高の高いところに咲く桜も、一時期の初夏のような気温によって開花が早まり、むしろ例年より早い開花や満開を迎えました。遅れてきたけれど、一気に駆け抜けた桜前線というのが今年の桜の印象です。

 

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狩宿の下馬桜(アカメシロバヤマザクラ ) 4/8

 

19日に忍野に立ち寄りましたが、ソメイヨシノが満開でした。
インバウンドも満開www

 

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忍野 4/19

  

忍野に来る前に、吉田口登山道、中の茶屋近くにあるフジザクラ群落を訪ねました。朝早めだったこともあるのか、こちらは人の姿が少なく、静かな散策を楽しめました。正直、「ここには来ないでね」と思います。

 

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吉田口のフジザクラ 4/17

   

中の茶屋から吉田胎内まで往復。吉田胎内は船津胎内や須山御胎内などと同じく、信仰の対象になっている溶岩樹形です。内部は非公開ですが周辺にいくつか溶岩樹形があり、そちらは中を覗くことができます。

 

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溶岩樹形の紋様

 

この辺りは剣丸尾溶岩流と呼ばれる、西暦937年、富士山の噴火の際に流出した溶岩流です。山梨県で富士山レンジャーの仕事をする前は、あまり興味を持って調べてはいなかったのですが、世界遺産センターもこの溶岩流の上に建っており、最も身近な溶岩流ということで、最近はちょくちょく歩きに行っています。

ここの特徴の一つは、広い範囲にわたってアカマツのほぼ純林が形成されていることです。ですが、その幼木は育っておらず、今のアカマツが寿命を迎えた後、全く違う森が形成されることになると思います。楽しみですが、残念ながら自分が見ることはできません。

2024年4月15日 (月)

植物調査

4月13日土曜日の午後は、自衛隊東富士演習場の立ち入りが可能でしたので、NPO富士山ホシガラスの会メンバー+専門家の方々と調査に入りました。

とはいえ、花の咲いてる植物の一部がようやくわかる程度の私にとっては調査というよりお勉強でございます💦

 

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ヒトリシズカ

 

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ニオイタチツボスミレ

 

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タチツボスミレ

 

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ニョイスミレ(ツボスミレ)

 

小さい花が多いためTG-7の出番が多いのですが、ピントがなかなか合わせられません。今度「フォーカスブラケットモード」を使ってみようかなぁ・・・

 

演習場に行く前に富士山スカイラインの西臼塚に立ち寄り、アズマイチゲやトウゴクサバノオなどを撮ってきました。

 

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アズマイチゲ

 

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トウゴクサバノオ

2024年4月 9日 (火)

ダンコウバイとアブラチャン

 桜より一足、いやふた足ほど早く、早春に黄色い花を咲かせるダンコウバイ。富士山北麓では至る所でこの花が見られます。ところが同じ富士山麓でも静岡県側ではほとんど見ることがありません。

 それが私の気のせいなのか本当なのかの自信がなかったのですが、森林総合研究所が公開している分布図を見て、おそらくそうだということに確信が持てました。どうやら太平洋側に少ないという傾向はあるようなのです。分布図には富士山の西麓、南麓にもあることにはなっているのですが、おそらく北麓よりも密度は低いのだと思われます。

 富士宮でも人穴あたりでは道路の両側に黄色い花がたくさん咲いています。ここらあたりまではダンコウバイが分布しているのかなと、今日、車を止めて真面目に眺めてみると・・・アブラチャンでした。やっぱりダンコウバイは少ないようです。車からじゃ区別がつきません(^^;;

 

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アブラチャン

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