2009年9月13日 (日)

星と祭

井上靖の「星と祭」を読みました。

いかにも新聞連載小説らしい、長ったらしさで、

最近の小説(と言っても全然読んでませんが)に比べると
異様にのろくて、まだるっこしい感じがしないでもありません。

上下二巻。
  出張の際の移動時間等を利用して、ようやく完読。
 
 
私にとって井上靖は、

氷壁や風林火山など、
 関心のあるいくつの小説を読んだことはあるものの

特に好きというほどの作家ではなく、
 昭和のビッグネームとして、
   存在を知っているというレベルでした。
 
 
それがいまさら何で「星と祭」なのかと申いうと

 先日頼まれた観音様の撮影にちょっと関係するからです。
 
 
小説では、主人公の娘が琵琶湖で事故死、

  琵琶湖周辺とヒマラヤが物語の主な舞台となります。
 
 
そして、琵琶湖地方に点在する

   「十一面観音」が物語の中で重要な役割を果たします。
 
 
そうなのです、撮影を依頼された十一面観音も、
           物語の中に登場するのです。
 
 
そんなわけで、読まざるを得なかったというわけ。
 
 
本来なら、撮影の前に読み終わって
  気分を盛り上げなければならなかったのですが、

  そのときには、
   まだ全く手が着いてなかったというていたらく。

20090913p1020296

【写真】井上靖文学館に立つ、井上靖像
         えらそーっ!
 
 
そんなこんなのちょっとした勢いで、
長泉町、クレマチスの丘の一角にある
井上靖文学館」にでかけてきました。

現在
  井上靖のふるさと
    ~全国文学ウォークMAP~展
  が開催中。

これは、小説ゆかりの地などを紹介する企画で

 少年時代を過ごした地であり、
   しろばんばの舞台である「伊豆」

 「氷壁」の舞台である北アルプスと
   ナイロンザイル切断事件に関する資料、

 などが展示されていました。

「星と祭」と湖北地方の展示もあり、

井上氏が机のそばに飾っていたといわれる
渡岸寺の「十一面観音像」の写真や、

「十一面観音像」を取材されたときの写真、

直筆原稿などが展示されていました。
 
 
これらの展示にある程度のスペースが
        割かれていたということは、
「星と祭」は
  井上氏の後期の重要な作品のひとつって
            ことなんでしょうかね。

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2009年7月 4日 (土)

軍艦島ー風化する近代日本の象徴

軍艦島は、九州・山口の近代化産業遺産群」の1つとして

世界遺産 国内候補入りし、脚光を浴びています。

軍艦島を世界遺産にする会公式HP


そのせいか、

駅ビルの書店の入り口には軍艦島関連の本が山積みでした。

帰りの「かもめ」に乗る前に、

車内で読むつもりで軽めの本を買いました。
 
 
軍艦島ー風化する近代日本の象徴」(長崎新聞新書)

結局、読んだのは帰ってきてからでしたけど(^^;


軍艦島関連の本は沢山出ているんですけれど、

そのほとんどが写真満載の本でして、

結構高額なんですね。

 
その中にあって新書版の本書は軍艦島入門書として

お手軽で良いのではないかと思います。


とりあえずお勧め・・・ということで(^^)
 
 
P1010753

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ニッポン鉄道遺産

今週は出張が多かったので、
ニッポン鉄道遺産 列車に栓抜きがあった頃
という本を、列車のお供に買って読みました。

「旅の手帳」の平成14年11月号から17年10月号まで連載、
その後単行本となったものをさらに新書化したものです。

余部鉄橋から始まり、赤帽、食堂車・・・

ああ、そういえば・・・

当たり前すぎて、写真になんて撮ってない・・・

  そんな思い出、記憶の中の鉄道。

連載時には、存在していたものが
新書化までの数年の間に、絶滅したものもずいぶんあります。

そして本書には載っていなかった「東海道線のブルートレイン」まで
消滅してしまった・・・


当たり前のモノに歴史を感じ、
 
 記録に残せる感性を身につけたいと思っています。

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2009年6月21日 (日)

軍艦島上陸・・・世界文化遺産登録に向けて

まさか軍艦島を訪れることができるなんて、
一昔前には想像もしていませんでした。

軍艦島とは、かつて炭坑の島として賑わい
閉山後に無人島となった、長崎市の端島のこと。

コンクリートの建造物が所狭しと林立した外観が
長崎造船所で建造された戦艦「土佐」に似ていることから
いつしか「軍艦島」と呼ばれるようになったとのことです。
 
 
20090608dsc03614
 
【写真】海上からの軍艦島の眺め(北西側から)
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 ここからの眺めが軍艦土佐に似ていると言われたようです。
 
 
20090608dsc03596
 
【写真】海上からの軍艦島の眺め(南西側)
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA

 有名な日本最古のコンクリート造りの集合住宅
 「30号アパート」が中央左の黒ずんだ建物。
 その前が、第3見学広場になっています。
 
 
20090608dsc03619
 
【写真】海上からの軍艦島の眺め(北西側)
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA

 北西側に立ち並ぶアパート。
 北東側の炭坑施設を守る防波堤としても機能したらしいです。
 上陸ツアーではまだこちらの北西側には行けません。
 
 
20090608dsc03639
 
【写真】海上からの軍艦島の眺め(北東側)
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 左側の建物が7階建ての端島小中学校
 右側が9階建ての65号棟。屋上に幼稚園があったそうです。
 手前に見える低い建物が4階建ての病院。
 3階から下は防波堤に遮られて見えません。

 こちら側もまだ上陸ツアーでは行けません。
 
 
 
1974年
 閉山により無人島となる。

2000年頃から保護活動が活発化したようです。

2008年9月 
 「九州・山口の近代化産業遺産群」の1つとして
 世界遺産国内候補入り

2009年
 4月末より長崎市条例に基づいて上陸許可
 4/22よりやまさ海運が「上陸コース」運航開始。


私がこの島を廃墟写真の被写体として
意識し出したのは1980年代。

おぼろげな記憶では、
写真雑誌に掲載された
 雑賀雄二さんの写真を見てからだったのではないかと思います。

その写真が撮られたのは、閉山してからまだ10年。

今と比べればかなり崩壊度も少なく
   まだ人の生活していた痕跡が
      生々しく残っている・・・
            そんな写真でした。


行ってみたいなぁ・・・撮りたい・・・
             そう思いました。
 
 
20090608dsc03471
 
【写真】第1見学広場付近から北東側を望む。
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 
 
写真好きは廃墟好き・・・
 と言っては言い過ぎかもしれませんが、

 「廃墟っぽいものを撮りたくなる性」

  これは多くの多くの写真家のDNAの中に
  組み込まれているんじゃないかと思っています。

 
20090608dsc03516
 
【写真】写真撮影中の見学者(第2見学広場にて)
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA 
 
 

廃墟のなかにあって聖地中の聖地といえるのが「軍艦島」でした。
ためしに「廃墟マニアの聖地」でウェブ検索をしてみてください。
ヒットするのは軒並み「軍艦島」です。
 
 
規模が大きく、さらに簡単にはたどり着けないという
希少性も重なり、廃墟マニアの憧れが増幅したのでしょう。

だから、いいなぁ・・・と思いながらも、
「行くことはないよね」
と思っていたんです。
 
 
20090608dsc03531

【写真】第2見学広場〜第3見学広場の途中にて
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 
 
上陸ツアーが始まったというのも
今回の旅先を長崎に決めた理由の一つ。

ただね、上陸と言っても、
島の南側の一角、
僅かに整備された歩道の上を歩けるだけなんです。

3カ所作られた見学広場で説明を受けます。

滞在時間も小一時間と短い。

でもこれ以上を求めるのは現時点では難しいでしょう。
 
崩壊しつつある建物に踏み込むのは、
           危険が大きすぎます。
 
 
20090608dsc03566

【写真】新設された見学通路を歩く見学者。
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 
20090608dsc03549

【写真】第3見学広場にて
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 船には3人のさるくガイドさんが同行、
 3カ所の広場でそれぞれ説明をしてくれます。
 上陸ツアーが始まってからまだ一ヶ月。
 たどたどしい感じもありましたが、
 これから試行錯誤で充実していくのだと思います。

 第3広場の説明担当だったガイドさんは、
 実際に端島での生活を体験された方でした。

 当時の生活の様子、
 押し入れを寝床にしていた話、
 台風のときの、トイレ(大)テクニックなど
 生々しい話を伺うことが出来ました。
  
 
20090608dsc03552

【写真】第3見学広場から。
 α700 ミノルタ 70-300mm

 31号アパート(左)と30号アパート(右)の間に
 25号アパートが見える。
 
 
 
世界文化遺産登録は賛成です。
とても相応しい史跡だと思います。

問題はどう残すかです。

廃墟は崩壊し続けます。
廃墟となっている現在の状態をそのまま残すのは難しい。
 
 
20090608dsc03502

【写真】第1見学広場にて
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA

 施設は崩れ、草が生える。
       風化は止められない。
 
 
 
・自然に任せて崩壊・風化させるのか、

・広島の原爆ドームのように
 現時点の崩壊状態を維持するような補修を続けていくのか

・逆に島が生きていたときの状態に復元するのか
 
 
すでに議論は開始されているのでしょうが
    とても難しい課題だなぁと感じています。
 
 
20090608dsc03660

【写真】軍艦島クルーズ
 α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
 
 
上陸見学を終えた後、
船は島を時計回りに一周して帰途につきます。

さよなら軍艦島、
 次に合うときはどういう姿になっているのでしょうか。

 これからずっと見守っていきたいと思っています。

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2009年6月 6日 (土)

富士山を汚すのは誰か-――清掃登山と環境問題

電車に乗る用事があったので、

野口健著
富士山を汚すのは誰かー清掃登山と環境問題
を買って読みました。

都会と違って、電車に乗ることがないんですよねぇ〜
電車に乗らないと本を読まないの。

ホントに本を読まなくなりました。
ボケちゃってるモノだから、
読んでも忘れちゃうんだけどね。
 
 
で、

「富士山を汚すのは誰か」は、

彼がここ数年取り組んできた
富士山のゴミ問題について、
エベレストの清掃登山の話も交えながら紹介し、
山の環境問題に関する彼の考え方を述べた本です。

雑誌など他の書物に載った話も多く、
私の場合、講演も聴いたりしているので
新鮮な部分は無かったのですが、
安心したことがひとつ。

それは野口氏が、富士山世界遺産化のバリバリの推進者では
無かったということです。

最近、どんな環境活動も
「富士山世界遺産化」のための活動に見えてしまい、
この手の活動、活動団体すべてが胡散臭く感じるように
なってきていたんです。

野口さんが協力している
NPO法人「富士山クラブ」についても
そんな先入観があって、
ちょっと引いて見ているところがあったのです。


でも「富士山クラブ」のホームページ
先入観無しに見直してみると、
「世界遺産」なんて言葉は全く出てきません。

真っ当なあり方だと思います。

ちょっといままで誤解してたかも・・・です。

個人会員の年会費が1口3,000円なんだそうで、
そのくらいだったら、会員になってもいいかもと
真面目に考えております。

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2009年3月23日 (月)

日本カメラ

久々に「日本カメラ」を買いました。

何年ぶりかな。

特に気になった記事があったわけではないのですけど。


先に書いた、エプソンR-D1xG、フジGF670に加えて

  これもマニアックなシグマDP2も紹介・・
 
 
あら、ミノックススパイカメラのデジタル版も出たのね。


月例コンテストも眺めてみましたら

 なかなかレベル高いなぁ・・・と改めて感心。


20090321dsc01274
【写真】 山中湖でトンビを追ってみました
  α700 ミノルタ 75-300mm

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2009年3月22日 (日)

えい文庫 3冊

えい文庫 3冊。

ちょっと前に買ったのですが、眺める余裕もなく・・・

最近、パラパラと捲りました。(^^;


Boingなぜボーイング社は
     生き残ったのか

          山崎 明夫
 
 
最近飛行機乗る機会が

多かったものですから、

    ちょっと興味。


 いまはドデカイ航空機は、

 USAのボーイングと

 欧州のエアバスという

 ふたつのメーカでしか

 作っていませんが、

 そいいえばロッキード事件のときは、

 ロッキードとかダグラスなんてメーカがあったよなぁ・・・

    あれ、どうなっちゃったんだっけ?

          なんていう疑問も後押し。


 ボーイングも順風満帆だったわけではなく、

 いくつかの困難な状況を経て
       
     今があるんだと言うことを知りました。


 考えてみれば航空機って
 
  機体の開発には膨大な費用がかかり

   しかも需要が大きく変動するという

     リスクの大きい産業。


 今の時代を生き抜くのに、ちょっとは参考になるかな?

               って、そんな印象。


Snap
横木安良夫流スナップショット
 
 
 写真はそれほどでも

   ないんだけれど(失礼!)

 スナップ写真についての

  氏の考え方が書いてあります。


 肖像権、表現の自由

    これらをどう考えるか。


 プロはどう考えているか、
         参考になります。


Hara
小さな旅の写真ノート」(原 康)
 
 
 今はやり?の 

     お散歩写真

 
 写真は味があって良し(^^)

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2009年1月18日 (日)

四季の自然を味わうローカル列車の旅

鉄道ついでに、もう一ネタ。
 
 
Dscf0429_5先日セブンイレブンで、

こんな本を見つけたので

思わず買ってしまいました。

日経おとなのOFF
四季の自然を味わう
ローカル列車の旅


それにしても

今、いろんな列車走ってるんですねぇ・・・

思わず乗りに行きたくなりました。


目的地に移動するための手段でなく

 列車の旅を楽しむ・・・

  そんなこと忘れてもうずいぶん経ってしまいました。
 
 
とりあえず近場の

 大井川鐵道とか、
  箱根登山鉄道とか、
   伊豆急とか
    乗りに行って見ようかなぁ・・・

  手始めは、河津桜で伊豆急かな。

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2008年11月16日 (日)

pen

「pen」っていう雑誌を初めて買ってみました。


「デジタル×写真術」なんて特集だったもんで・・・


最近、本屋で立ち読みする時間もありゃしないのよ。
550円だから、まっええかと思って。


まず最初に東松照明氏。

1930年生まれの大ベテランですが
デジタルへの移行は早かったようです。

2年ほど前、愛知県立美術館で開催されていた写真展は
すべてインクジェット出力でした。
プリンターはEPSON PX-5500。
ペーパーは富士の画彩Proがメイン。

全く違和感なく鑑賞できたのを覚えています。


その他、若手中心に、数人の写真家のプロフィールと作品を紹介。


そして、
「デジタル革命で、写真は変わったのか?」
という鳥原学氏の評論。

 写真専門誌では「写真機家ライター」たちが、
 銀塩写真に対するノスタルジー、ロマンチシズムなどを
 語ることが多いのですが、ここではそんなものはバッサリです。

 「フイルムとデジタルのふたつの写真が共存する時代から
 デジタルだけの時代に完全にシフトした。」
 と言い切ってますね。

 そりゃそうだ。それが正論だもの。


もちろん、カメラやプリンターの紹介も。

ちょっとオシャレっつうか、コダワリの雑誌だから
紹介されてるカメラもそれなりです。
 
 
最初に見開きページいっぱいに紹介されているのが
シグマDP1だったり・・・・
      いくらなんでも渋すぎだろ。

「どこか懐かしさを感じる、ストイックな一台」
だって・・・うーむ。


そんでもって、ちょっとびっくりしたのが

「インクジェット出力は100年もつか」という記事で
JEITAの基準で60年相当の耐オゾン試験を行っていたことです。

びっくりしたのは、その結果でなくて、
   その試験をちゃんとやったということに・・です。


恐ろしい・・・
写真専門誌なんかより厳しい見方です。
逆に写真専門誌で、ここまでやってるの見た記憶ないかもです。

流石に評価そのものはエプソンさんにお願いしたようですが。


これから他の雑誌でもやるようになるのでしょうか。
 
 
ここまで長期の保存性評価だと、
メーカーごとで結構差が出ますから、
やって貰いたくないメーカーだってあるわけですからね。

 
詰め替えインク対策としてなら、
プリンターメーカーはウェルカムかもしれない。

 
ソフトウエアの紹介では・・・

あ・・・

「LIGHTROOM2が・・・」

毒・・・(笑)
 
 
Dsc08311


【写真】田貫湖畔  2008.11.15
  α700 Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA


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2008年6月28日 (土)

青木ヶ原樹海を科学する

青木ヶ原樹海を科学する―自殺するには根拠(ワケ)がある

早野梓 批評社

51lopnksizl_sl500_aa240_ちょっと前に読んだ本ですがご紹介。

書店に積んであったのは知っていて
気にはなっていたんですが

読んだのは最近。


「青木ヶ原と聞いて連想するものは」
と問われて
皆さんはなんと答えるでしょう。

「自殺」と答える方が、
かなりいらっしゃるのではないかと思います。

でも「青木ヶ原」そのものは、
溶岩の上に出来たまだ若い森という自然科学上の特徴はあるものの、
本来それほど不気味な森ではありません。

遊歩道も存在するいたって普通の森なのです。


にもかかわらず、年間50〜100体の遺体が発見されるのは事実。

一週間に1~3人くらいは自殺するということですから、尋常ではありません。

本書の内容も「青木ヶ原」と「自殺」の関係の考察がテーマになっています。


「青木ヶ原」が自殺の名所になったきっかけは、
1959年から1960(昭和35)年にかけて「週刊 女性自身」に掲載された
松本清張の小説、『波の塔』だとされています。

読んだことがないので、よく知りませんが、
青木ヶ原樹海は、単に主人公の一人である人妻が自殺する場所だっただけのようです。

自殺者が多いことが報道され、
自殺の名所としてマスコミに取り上げられることで、
ますます有名になってしまったことは事実でしょうが、
 
それだけでこれほど多くの人が自殺場所に選ぶ場所になりうるのか、
人を自殺に駆り立てる何か理由があるのではないのか?
と考えるのは自然なことだと思います。


確かに、日本に自殺の名所はたくさんありますが、
でも「青木ヶ原」以外は、ほとんど「飛び降り」か「飛び込み」

表現が適当かどうかわかりませんが、
「ちょっとした勢いがあれば逝ける」
ところばかりです。

ところが青木ヶ原はちょっと違う。

とりあえず青木ヶ原のどこかの入り口までなんらかの交通機関で来て、
林道、あるいは自然歩道を歩いて森の中に入り、
さらにそこから少し外れて、適当な木を探し、
足場を作ってロープをかけ・・・・

あるいは、
苔むした木の根に腰を下ろしてあたりを眺めて一服したあと
睡眠薬を飲む・・・

死に至るまで、結構長いプロセスが必要で、
「飛び降り」や「飛び込み」に比べて
思いとどまれる可能性が高いような気がしますし、

そもそも首つりや、睡眠薬での自殺なら自宅でやったほうが遥かに手軽です。

それなのになぜこんなに自殺者が多いのか。
なぜ青木ヶ原を選ぶのか。


そんなことが人間の脳のメカニズムなどにも言及しながら語られています。

ただ、著者は医者でも学者でもないので、書かれているのは基本的には著者の考え方です。

青木ヶ原の近くに住んで、青木ヶ原に入る機会が多くて、自殺死体や、自殺志願者に、何度も巡り会って、著者なりに調べたこと、考えたことをまとめたものといえるでしょう。

そういう意味では「科学する」というタイトルは
ちょっと大げさかもしれません。

また「自殺するには根拠がある」というサブタイトルについても、
青木ヶ原で自殺が多い根拠を明確に示せている訳ではないので、
ちょっと書き過ぎでしょうか。

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2008年2月14日 (木)

自分をグーグル化する方法

勝間和代著
効率が10倍アップする
新・知的生産術
ー自分をグーグル化する方法ー

という本を買って読みました。


「お前はサイボーグか!」

と突っ込みたくような、

自己管理&精進、そしてIT武装(^^;


そもそも「知的生産をする」ことが「生きる意味」である

というような考え方が前提としてあるので、

違和感を感じる方もいらっしゃると思います。


しかしながら、

何か一つでも参考になればっちゅうことなら

読んでみる価値はあります。


とりあえず紹介してあった事例のひとつであるGmailの使い方は

真似をすることにして、既に実施中です。

自分のメールを全部Gmailに転送しておいて、

「バックアップ兼出先からの参照用」として

利用するってだけなんだけどね。


Dsc03322

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2007年11月24日 (土)

ホームレス中学生

田村裕の「ホームレス中学生」

売れているみたいです。

かみさんが買って読んでいて、

電車の中ででも読めば?
と貸してくれました。


そんなわけで、
よくある「お笑い芸人の貧乏話」だろうと
期待もせず読み進めたところ、

これが結構、泣ける話(T_T)


表題の「ホームレス」の話は、
彼が良くTVで話しているような内容で
どうということはないんですね。


この本のテーマは「貧乏」ではなくて、

むしろ「愛」とか「やさしさ」。


とにかく、周りの人がいい人で、いい人で、

そのやさしさに感動してしまいました。

そして、田村君のお母さんに対する思いにも・・・。


きっと今年一番の泣ける本なんじゃないでしょうか
(ほかの本、全然読んでないから知らんケド)

当然、映像化もされるんでしょうね。

それにしても良い子に育ったものです。
奇跡に近い。

田村君には貧乏ネタだけでなく、
愛の伝道師として今後も活躍して欲しいものです。

くれぐれも
これに味を占めて、
エピソードを捏造して
第二弾、第三弾を出さないように。


がんばりや。


Dsc00897

【写真】横浜 みなとみらいを望む 
  α700 Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA

 きらびやか過ぎる街・・・
  こんなんでええんやろかと思ってしまいます。


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2007年10月14日 (日)

にっぽんお宝桜撮影行

昨日帰りの新幹線での暇つぶしに、
「にっぽんお宝桜撮影行」ビート小林
を買いました。

いつもの「えい文庫」

でも、あまり面白くなかったです。

文章に凝ろうとするあまり、逆に空回りしているような・・・


この本を買ったのは大須の「コメヒョウ」
もちろん本を買うのが目的ではなくて

本来の目的は
「中古カメラ探索行」

今回は、ここしか寄らなかったんですけどね。

最近50mm/F1.4のレンズがあったら
ゲットしようと企んでおります。

残念ながら今回も遭遇せず。

もはやこのレンズはメダカのような存在なのかもしれません。

昔はどこにでもいたのに、気がつけば絶滅危惧種。

来週、大須ではお祭りのようです。
行きたいけど、いろいろあるから出かけるのは無理かな。

Dsc05229

大須にて

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2007年9月15日 (土)

金正日を狙え!

 出張続きだったので車内読書用に本を買いました。
 
Img488 文春文庫、不肖・宮嶋シリーズ最新刊・・といっても4月発売。
タイトルは「金正日を狙え!」

狙えと言ってもゴルゴ13ではないので、
ライフルで撃とうというわけではなく、
あくまでも撮影。

宮嶋氏は知るひとゾ知るフリーカメラマンなのです。

タイトル通り、
今回の「ミッション」はロシアを訪問した金正日の狙撃
         ・・・じゃなくて撮影。

あいかわらずのおもろい文章で
笑わせてくれます。

そんでもって、その巧みな情景描写と心理描写により
血わき肉躍るハードボイルドな読み物となっております。


このように「ミッション」がはっきりしている仕事っていうのは
テンション上がるし、集中できますよね。

目的達成に向かって一直線!

逆に「ミッション」以外のものを捨てられる勇気も出る。

このような大それたミッションではないにせよ

アマチュアカメラマンでも
撮影に出かけるとき、

「ミッション」がはっきりしている場合と、
そうでない場合があると思います。

子供の運動会なんかだと、
「我が子が頑張っている姿を撮りたい」
っていう明確な目的があるわけです。

もしかすると、
「○○ちゃんのおかぁさんを撮る」
というミッションを掲げる
不純なお父さんもいるかもしれません。

まっ、何れにしろそのときに
「こんな絵を撮るんだ」
ってとこまで、、目標を具体化しておくと
いい絵が撮れる成功率はさらに高まると思います。

さらに「撮りたい絵」が複数或る場合は
優先順位をつけておくとよいと思います。

あたし自身は、最近「ミッション」を持った撮影をしてません。

ただ、カメラを持ってブラブラ歩き。

と〜っても、テンション低い・・・

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2007年8月18日 (土)

α Lenses

SONYからオリジナルレンズ読本「α Lenses」(A4サイズ ハードカバー144ページ)が届きました
α100が「カメラグランプリ2007」のカメラ記者クラブ特別賞を受賞した記念に、抽選で2007名にプレゼントするというので、応募したものです。流石に2007件以上の応募はあったでしょうから、まぁ運が良かったと考えておきましょう。

Img470 ハードカバーの立派な本。内容はキヤノンで言うところの「Lens Work」で、大したことが書いてあるわけではありませんが、人によっては物欲を刺激される場合もあるのかもしれません。
 
 SONYの一眼αシリーズは、とにかくZeissブランドをどう使い、どう活かすかというところが今後の展開にとっては重要。旧コンタックスのユーザー層を少しでも取り込みたい。「このレンズが使いたいからαを買う」というのが理想・・・というか近い将来目指す姿なんだと思っています。

 SONYさんには、本だけでなく、実際のレンズラインナップももっと充実させていただきたい・・・具体的にはくせモノのレンズを増やしていただきたいなぁ・・・と思っています。くせモノのレンズは高いのでなかなか手は出せませんが。

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日本の路地裏100 写真:佐藤秀明

Img465 本屋で見かけ、
「こんな写真もいいなぁ・・・買おうかなぁ・・・」
と思ったものの
「ううむ・・・流石になぁ」
と躊躇して止めていたものです。

 久々に図書館に出かけたらあったので借りてきました(^^)
 
日本の路地裏100 写真:佐藤秀明
発売元:ピエ・ブックス 定価:2400円(税別)
 
 最近アタシもこんな写真が多いので、なんか気になるのですよね。
 どんどん変わっていく日常の風景。
 実はこういうものの記録が大切なのかなぁとも思います。
 

Dscn7622_2 路地といっていいのかどうか・・・・貼付写真は、私が幼稚園くらいまで住んでいた社宅の前です。
昨年の夏、久々にその場所に行って、建物が当時のままであることに驚きました。
もっとも建物(左)と物置(右)の間隔は私の記憶ではずっと広かったのですが・・・当時の私の体格を考えればそれも当然でしょうね。

 本当は、この場所、昔オヤジが使っていたSRT101か、もしくは二眼レフでも持って、母と昔話をしながら歩いてみたいと思っていましたが、果せずに終ってしまいました。そんな企画を暖めている方、急いだ方が良いですよ(笑)
 
 地元の写真を中心に撮っていくつもりですけれど、倉敷とか川越とかちょっとメジャーな町並みも撮たまには撮ってみたいと思う今日この頃です。

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2007年5月 6日 (日)

「車窓のことば」真島満秀

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 衝動買いです(^^)
 
「車窓のことば」 真島満秀 写真と文 世界文化社 2940円
 
 真島満秀氏は広田尚敬氏と並ぶ鉄道写真分野の重鎮。
 
 郷愁を誘う写真の数々・・・風景写真、スナップ写真として見ても秀逸。
 鉄道ファンで無い方にもオススメです。

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2006年12月29日 (金)

写真家の旅 宮嶋康彦

Img443 エスプレッソマシンをAmazonに注文したとき、勢いでクリックして買ってしまいました。
 「原日本、産土を旅ゆく」っていうなかなか良いサブタイトルがついているエッセイ38章。日経BP社お値段2800円、高っけぇ〜。
 
 でも、ちょっと失敗でした。前回の「脱「風景写真」宣言 2010年の花鳥風月」に比べると駄作かなぁ。「日経マスターズ」ってのに連載されていたものをまとめたもののようですね。雑誌の連載としては、なかなか良いと思うのですが、ちょっと「毒」が無くって不満(笑)

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2006年11月11日 (土)

四季の撮影術

Img423
 過去の記事の焼き直し、というか再掲載ですが・・・
 富士山ネタが載っております。
 
 年の瀬ということで・・・懲りずに記事の依頼を受けてしまいました。
 もうほとんど富士山撮ってない私に、また富士山の記事。(それっきゃないのよね)
 
 ご担当者様は、なぜか間違ったメールアドレスに盛んに依頼メールをされていたようで、私の反応がないので、痺れを切らして自宅に電話。かみさんが出たのだけど、よくわからないんでほっといたら、ついにFAXが来ました(^^;
 
 「万が一、引き受けられない場合は、至急連絡下さい」だって・・・
 ちゅうことは、万が9999は、引き受けてもらえるつもりでいるのね・・・(^^;
 
 困ったものだと思いつつ、とりあえずドラフトを作って送ることを了承してしまう私。
 それほど小金が欲しいのか・・・それとも単なるNo.と言えない日本人なのか(^^;
 
 そんなわけで、四季の写真1/2月号(かな?)に、ちょっと記事書きます。

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2006年11月10日 (金)

【写真集】東海道の旅

最近買った本シリーズ (そんなのあったっけ)

Img418【写真集】東海道の旅
  林忠彦、林義勝 ウェッジ
  
 この本は、写真家・林忠彦最後の写真集『林忠彦写真集 東海道』と、その息子・林義勝が月刊誌『ひととき』の連載企画「東海道万華鏡」で撮影した作品を抜粋して構成した写真集。写真集といっても大判の立派な写真集でなく、A5判上製・184頁の小型本。でもお値段は3360円とかなり立派。
  
 林忠彦版「東海道」は、1991年に集英社から大版の写真集として刊行されています。欲しかったんですが、お値段が7646円といいことで躊躇(笑) 今はもう絶版でしょう。
 
 林忠彦は1985年、肝臓癌を告知されています。翌年、「東海道」を最期の作品テーマにしようと決めて撮影開始。雑誌などでも紹介されて、当時かなり評判になりました。1990年に個展会場で倒れて再入院し、12月18日死去、享年72歳。写真集「東海道」が刊行されたのは、その翌年のことでした。
 
 東海道なんて、ハッキリ言って風景的にはたいしたものはないんですよね、もう普通の生活の中に埋もれてしまったような風景ですから。それが凄い写真に仕上がってるんですよねぇ〜、写真から緊迫感というか鬼気迫るものが伝わってくるのです。
 「コンタックス宣伝してるだけの爺さんじゃないんだ」って思いました(笑)
 
 今度の「東海道の旅」は、かつての大型写真集にくらべれば、迫力に乏しいのは否めないですけれど、林忠彦の凄さの片鱗は感じられると思います。

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2006年10月12日 (木)

ヤマケイ、インプレスに買収

 インプレスが「山と溪谷社」の株式を取得し子会社化するとのこと。「山と溪谷社」といえばヤマケイの愛称で呼ばれる山岳雑誌「山と渓谷」で有名な老舗の出版社です。その他、地図、図鑑、写真集、カレンダー等々の出版、ネットでの情報発信や、各種イベントの開催等も行っており、アウトドア関連としては最大手の出版社といえるのではないでしょうか。

Dsc02189 主力月刊誌「山と溪谷」の発行部数は18万部とのこと、これが多いのか少ないのか、徐々に減ってきているのかどうかはわかりませんが、十数年前からのアウトドアブームというのは今も続いているし、中高年の登山ブームも衰えを見せていない今、流れとしては悪くないのかなと思っていました。

 「山と渓谷」という名前が無くなるわけではないでしょうが、馴染みの会社であっただけになんだかとても寂しいです。できれば雑誌の名前だけでなく、山関係の本のブランド名として「山と渓谷」という名前を残して欲しいです。

【写真】 今日の富士山  α100   ミノルタ100-300mm

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2006年10月 4日 (水)

山頂はなぜ涼しいか

Img414 こんな本に写真を提供しました。

東京化学同人
 日本熱測定学会編「山頂はなぜ涼しいか」
 熱・エネルギーの科学
 
 「科学のとびら」というシリーズの中の一冊です。

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2006年9月10日 (日)

畠堀操八著「富士山・村山古道を歩く」

 久々に本屋に立ちよったら、この本が2冊平置きになっておりました。ペラペラとめくって即購入(笑)
Img411村山古道の復活に尽力されている畠堀さんによる、田子の浦から富士山頂までの登山道ガイドブックです。

 「村山古道を歩こう」と思っている人にはもちろん有効なガイドブックとなるでしょう。でもそれだけではなく、修験道、浅間大社の歴史などの詳しい解説もあり、ジョークも交えた語り口で、一般の読み物としても楽しい本です。とくに、田子から村山までのコース案内は、富士、富士宮住人にとっては、なかなか興味深いのではないかと思います。逆に土地鑑のない人にはチンプンカンプンかもしれませんけどね。
 
 残念ながら地図は全く掲載されておりません。ホントに歩こうと思っている方、地名とその正確な位置を知りたいと思う方は別に地図を用意する必要があります。

「富士山・村山古道を歩く」  畠堀操八著  風濤社 
  2006年8月20日発行   1600円(税抜き)

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