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2019年8月31日 (土)

風景写真があぶない!「レタッチしすぎ」の罠

アサヒカメラ9月号(2019年)に掲載されている記事
風景写真があぶない!「レタッチしすぎ」の罠
が話題になっているようです。

私もついつい買ってしまいました。
アサヒカメラは最近デジタル版も販売されており
売り切れることがありませんので、
今月号、売上が伸びたのではないでしょうか(^^)

  

The morning panorama view of Karasawa cirque

FUJICHROME Velvia  TOYO FIELD 45AⅡ
   
アタシは写真家の端くれ以下の人なので大した意見もございませんが、この記事については、そもそもレタッチの是非というよりも「風景写真」の定義の問題のような気がしました。更にいえば「写真」の定義

記事の論調のように、実際の風景をできるだけ、自然に見えるように撮ったものを「風景写真」と定義するなら、もちろんバリバリにレタッチした画像はその定義外でしょう。

でも、そうなるとベルビアFUJICHROME Velvia:派手な色調を特色としたFUJIFILM製のリバーサルカラーフイルム。90年代からフイルム時代の終焉まで、風景写真用の定番フイルムとして圧倒的な支持を得ていた。を使って撮影された写真を風景写真と呼んで良いのかが微妙になります(笑)。

 BENI FUJI(Mt.fuji,富士山)   
FUJICHROME Velvia  TOYO FIELD 45AⅡ

  
当時は「記憶色」を再現するフイルムだなんて宣伝されていましたが、あれは写真家の「期待色」が出るようにFUJIFILMが調整しただけのことで、今のレタッチの工程があらかじめフイルムの中に仕込まれていただけなんですよ。今振り返ってみると、例えばある風景を目の前にしたとき「ベルビアで露出切り詰めて撮るとこういう色になる」とか脳内で変換してシャッターを切ってたことは間違いなく、それを繰り返しているうちに、いつのまにかそれで再現される色が記憶色だと思い込んじゃった可能性が高いです。要するにFUJIFILMによる刷り込みですわ。
 

Starry night with Mt.Fuji in the summer

いわゆるコンポジット撮影 
 

もう一つ後半に書いてあっ「コンポジット合成は良くない」 みたいな話は上に書いた「実際の風景をできるだけ自然に撮ったものが風景写真」という論理には合わないですよね。長時間露光で星の軌跡を表現する写真は、そもそも人の目に映る実際の風景じゃない。ですもの。

この点に関しては、「現場主義」という言葉を使って説明はされていました。「現場で仕上げたものが写真」というニュアンス。そうなるとカメラの機能やフィルターを使いまくって盛ったものはいいのね?・・・とか、ついつい問い詰めたくなります。

印象としては「フイルムで1回撮りで撮影できる風景写真」を「(正統派)風景写真」と定義してるだけのことかなと思いました。そうならそうと最初からそう言えば良いのに・・・・。色々事情があって言えないのかしら(^^;;;
 

4q1a2989edit
 
昭和ノスタルジーって感じに激しく調整(右下がオリジナル)
これを、ストレートに撮ったままの写真と勘違いする人はいないんじゃないかな。
    

アタシ個人に関していえば、

フイルムとデジタルが切り替わる頃に、2000年代前半に「写真」の定義については色々考えました

そして、「東京カメラ部」が登場した頃にも、あれは「写真ではない」と思いましただから「写真部」じゃなくて「カメラ部」なんだなと納得したものです。

「東京カメラ部」的写真が、伝統的な写真雑誌にも登場するようになり、時代は変わったなぁ〜と想う今日この頃です。

 

最近は写真という定義に、さほどこだわりはありません。また、現場主義でもありません

デジタルの場合、Jpeg出しで完全な絵を作ろうなどという気は全く無く、現場では出来るだけデーターを採っておこうという意識の方が強いです。例えば、最終的に暗めに仕上げるつもりの画像だったとしても、撮影時にハイライトの階調に余裕があれば、少し明るめに撮影し、使わないかもしれない暗部の階調も念のため拾っておく・・・みたいなことはやります。

 

といっても、いつもはPhotoshop Lightroomで少しいじるくらいで終わってしまいます。

たまには激しく調整やら合成をしますけどね。でも、そんなに得意な方じゃないと思います。
  

Dsc02075edit_20190831104601

普通の画像(右)だと迫力ないんで・・・(笑)
 
 

ただ一つアタシが気になるのは、

 さほどでもなかった景色をレタッチで盛って、
 「素晴らしい景色でした」とかゆう文章と一緒に
 アップしちゃってるやつ  です。

そんな画像に対して

すごい、感動しました。こんな景色見てみたい!!

なんてコメントしている人を見るととても悲しい気持ちになります。
 

Dsc03171

終わっちゃったコキアの紅葉を復元した(笑)ものです。
もちろん右がオリジナル(JPEG)
もちろん細部を見れば紅葉が終わってることはわかりますが、
騙される人も居るんじゃないかと(笑)
流石に紅葉の色変換は極端だとしても、
遠景の富士山を左から右に変えるくらいは、
事実を伝える写真として使うのでなければ
普通にやっちまいますね(爆)

 

地元の観光協会や業者がCMとしてアップしている画像なら「最大限に盛ったイメージ写真」として受け取るのがお約束だと思ってますが、

善意の第三者の立場でそれやっちゃまずいでしょ

ってのがアタシの個人的な感覚です。

これはデジタル写真やレタッチの問題じゃなくて、誰でも情報を発信できるSNS時代の個々の意識の問題でしょうね

 

2019年8月18日 (日)

木島投松明まつり 2019

富士川河川敷毎年8月16日に行われる

木島投げ松明

は、以前から気になっていた祭事でした。
  
  

もともとは富士川沿いの小さな地区のお盆の行事だったらしいのですが、今では富士市の無形文化財にも指定され、県外の方にも知られる有名なお祭りになっています。昨年、NHKのBSプレミアムで生中継されたこともあって、知名度が一気に上がったようです。
 
  

 
 
このお祭り

 伝統行事である投げ松明
 地元手筒組による手筒花火
 至近距離で打ち上がる打上花火
 
の「火祭り豪華三点セット」が

行事の主軸です。

 

富士市立富士川体育館の駐車場が解放されています。

投げ松明が始まるのは午後7時。6時少し前に到着したところ、駐車場はまだ余裕のある状態でした。

 

4q1a0389

当世松明事情(投げるやつとは違います)
 

投げ松明というのは、河原に立てた長い竿の上につけられた藁の籠(蜂の巣)をめがけて、火のついた松明を投げ合うという、「炎の玉入れ」です。
  


Fire dance

投松明が始まるのは午後7時で
まだ空には明るさが残ります。
 

投げ松明は富士川沿いの集落で盛んに行われていた行事だとのことです。検索してみても、富士川沿いの地域の情報しか出てこないので、独特のものなのでしょうね。奇祭の一つといっても良いのかもしれません。旧盆の送り火としての祭事なのですが、下流側の木島地区の場合には、上流部で水難事故にあった犠牲者がこの場所に流れ着くことが多かったため、この犠牲者の霊を弔うためという意味合いもあったそうです。 

投げ松明は、この木島地区のほか、南部の火祭り、富士宮沼久保の逢来投げ松明、10月に行われる富士市の雁がね堤の投げ松明などでも見ることができます。
  

Nagetaimatsu

 

以前、南部の火祭りは見に行きましたが、規模がでかすぎて写真を撮るにはどうもなぁ・・・という感じでしたが、木島の場合は至近距離から撮影が可能です。ただし、松明をクルクル回して手を離すタイミングを誤り、後ろに飛ばしてしまうおばちゃんもいるので要注意です。また参加も可能で、今年の場合「当日5時30分から受付、定員になり次第終了」でした。詳しい情報は毎年「NPO法人木島倶楽部」のページに掲載されると思います。

 
  
Soul flame
  

手前の蜂の巣にズルして点火
  
  
これ、簡単そうに見えてなかなか火がつきません。命中するだけでは着火しないんです。結局、私の近くの蜂の巣には火がつかず、掟破りの導火線着火が行われました。残念!!

藁の籠が燃えて、落ちる様もまたよしです。
 


4q1a0476

燃え落ちる様がええねぇ〜
中に花火が仕込んであるようで時々パチパチ。
 
 
手筒花火はインスタ映えすることもあって、最近人気です。
多分、アップで撮るにはかなり前から正面最前列の場所取りが必要なのだろうなと思い、今回は最初から諦めていました。今回はロケハンです。

手筒花火を披露するのは地元、駿州木嶋手筒組の皆さん。
 

Fire


駿州木嶋手筒組の
手筒花火演技

 

格好いいアップの写真を撮るならやはりカブリツキなのでしょうが、離れた土手の上から、観客を入れて撮ったり、長玉でアップを撮ったりというのもアリかなと思いました。
 


Galaxies born from the fireworks

 

最後の打ち上げ花火・・・これが予想を超えていました。よくある地域の盆踊り大会の後に打ち上がる花火程度だと思っていたんです。
  


4q1a0739
  
カメラには望遠レンズが付けっ放しで
撮影はパス・・・ってか、手持ちでちょっと遊んだだけ。
 
  

それがまぁ結構すごいのが上がるじゃありませんか。

打ち上げ場所が近いため、花火がまさに全天を覆う感じで迫力満点
 

富士山御神火まつり 2019

富士山御神火まつり」は、毎年8月の第一土曜日に開催される富士宮の炎の祭典です。

昭和55年に誕生し、昭和59年に現在のスタイルが確立された比較的新しいお祭りですが、翌日に行われる「宮おどり」と合わせてすっかり宮の夏の恒例行事として定着しています。
 

Dsc02036
 

  基本的にはお神輿を担いで市内を練り回るというお祭りなのですが、お神輿は普通のお神輿ではありません。担がれるのは薪が差し込まれた金属の桶(たぶん)です。御神火なので、それに火がつけられることによって神が乗ったという解釈なのでしょう。お神輿と言っていいのか微妙なものではありますが、まぁそれはそれ、楽しければいいんじゃないでしょうか。

参加団体は8組

 平成御神會、頭火会、守楽、市職、翔友会、佐久夜、さくら神輿會般若隊、富士宮神輿會

なので、お神輿も8基

なにせ神様は火なので分割可能(笑)、木花開耶姫分身の術。
 

Fujisan Gojinka Festival

 

お祭りのメインは炎が映える夕方から。開始は午後3時からと遅めの時間です。

神事のあと、お神輿は散水した参道を通って第2大鳥居前の駐車場に出てきます。

そこで御神火が点火され、商店街を練り廻し、最後に「神田川昇り」を行って楼門に戻るという流れになります。
 

Dsc09784
 
あつーい
 

 ハイライトの神田川昇りに観客が集中するので、その撮影のための良い場所を取るためには多少早めの場所取りなどが必要です。久しぶりに早めにスタンバって見た感触では午後6時頃に来てもなんとかなりそうでした。

 

Fujisan Gojinka Festival

市役所自ら神輿を担ぎます
  

 超スロー+ストロボで面白く撮れないかなぁと考えていたのですが、炎が明るすぎて人に被ってしまうのと、露光中に他のスストロボが被るので、やや企画倒れでした。普通に撮ればよかったです。1/8〜1/16secくらいでストロボスローシンクロというのが一番手堅いかな。
 


Fujisan Gojinka Festival
   

 場所取りは苦痛ですが、最近では桟敷席なども設けられているので、それを利用してみるのもいいのかなぁなんて思ってます。


facebook album 富士山御神火まつり2019

2019年8月15日 (木)

ロバート・フランク展 ー もう一度、写真の話をしないか。@KMopa

8月4日 日曜日

毎年恒例、明野のひまわりを眺めたあと、

写真展のハシゴをしました。
 

Dscf0205
 

ひとつは前の記事に書いた

 ハービー・山口さんの写真展@小海町高原美術館で、

もうひとつが清里フォトミュージアムで開催されていた
 ロバート・フランク展
  ー もう一度、写真の話をしないか。
です。
  

Img_20190804_114641
 

いつになく駐車場が混んでると思ったら、「ピンホールカメラ・ワークショップ」というのが開催中でした。

 

Img_20190804_114656
 

ロバート・フランク20世紀の中頃から、主にアメリカで活躍したスイス生まれの写真家です。

意味があるかないか、そんなことはとりあえず置いておいて、感じたら撮るというスタイルだったのでしょうか。「アメリカ人」を正直にガシガシ撮りすぎて、“炎上”して酷評されたらしいです。

展示作品はすべて撮影当時に近いヴィンテージ・プリントだとのこと。
柔らかく、ちょっと眠いような感じはします。
個人的には、普通のコントラストで印刷された写真集の方がよく見えます。

すっかり歴史の中の人物だと思っていたら、まだご存命なんですね。
びっくりです。

 

Img_20190804_131139

 
清里を出て小海に向かう途中、ちょっと寂れたっぽい外観の(失礼)レストランを発見しました。

レストラン141
 

Img_20190804_122102
 

「レストラン141」昔から存在しているお店で、そこそこ通る道なので、いつも目には入っていたはずですが、実際に入ったのは初めて(たぶん)。これが結構当たりでした。

 

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なんとも涼しげな信州のパンフレット
 

地元産の食材を使った野菜とお肉のレストランということですが、結構なんでもある感じ。

野菜もボリューミーで満足度高し

 

Img_20190804_124336
 

2019年8月14日 (水)

ハービー・山口写真展「未来への世界地図」

8月4日、小海町高原美術館に行ってきました。

今、ハービー山口さんの写真展が開催中なのです。
 

Img_20190804_144325
 

何故、こんな辺鄙なところで??

と怪訝に思ったのですが、ハービーさんは、写真の講座や講演会などで、小海町と関わりを持っておられるのですね。

小海町では「小海町フォトフェスティバル・写真の扉」というイベントを行っていて、「写真」での町おこしに力を入れているようです。折しも訪れた8月4日がフォトフェスティバルの当日(2日目)でした。
 

Img_20190804_135449

 

美術館に到着し、今から入ろうとしていたところ、後ろに止まったワゴン車の扉が開き、小柄な男性が降りてきました。
ハービー・山口です。これから見ていただけるんですか?
どこからおいでですか?
って。

そう、先生ご本人の登場。それも、わざわざ車から降りて、トコトコ歩いてきて挨拶されるって・・・そういう方なのですね。本当にびっくりしました。そのお人柄にイチコロです
 

Img_20190804_141439
 

ハービーさんの作品はこれまでもちろん見たことはありましたが、写真集などをじっくり拝見したことはなく、これだけたくさんの作品をまとめて観させていただくのは初めてでした。

作品は初期の頃から最近のものまで、いくつかの時代、テーマのものが展示されていましたが、そこに一貫して流れていたのは「人に対する優しさ」でした。

つい先ほど声をかけていただいた、そのお人柄のまま・・・実に実にいい作品展です。
 

Img_20190804_143213
 

作品の中には、美術館の中で撮られた作品もあり、それが撮られた場所に「展示」あるいは「放置」(笑)されています。自分がその写真が撮られた時間、空間にふっと入り込んだような、そんな気がしました。そんでもって写真の中の笑顔がまたいいのですよ。
 

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ここ数年の中では、紀信さんの、東京の原美術館で開催された「篠山紀信×原美術館=快楽の館」や、北杜市の清春芸術村 光の美術館で開催された「光の情事──篠山紀信 展」も、似たような手法で作られた作品でした。面白いですよね。
 

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美術館そのものも素敵でした。緩やかな曲線、曲面と直線が組み合わされた開放的で優美なデザインby 安藤忠雄 だそうです。
 

ハービー・山口写真展
「未来への世界地図」 小海町高原美術館
8月25日(日)までです。
 

Img_20190804_150546
 

もう一回行きたいレベルの写真展です、皆さまもぜひ。

  

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